2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

最後の青年

この国では青年期の区分が15歳から34歳までとされている。(諸説あり) 私の年齢は今年で32歳だ。 青年として生きれるのはあと二年となる、 青年のあとは壮年に区分され、体力気力共に充実している年代らしい。 だとすれば青年期終盤の私は一体なんなのだろ…

地下鉄

地下鉄はあまり好きではない。 中学生の頃、母親のお見舞いで白金高輪駅から新橋の国立ガンセンターに通ってた頃を思い出すからだ。 子供ながらに母は美しく、その母がお見舞いに行くたびに、やつれていく姿を見るのが中学生の私には随分と堪えた。 だが2001…

父親失格

私はお話なんて書けない。私は小説家ではないし、評論家でもないただの三十一歳である。貴方の隣人かもしれないし、別の部署にいる同僚かもしれないそんなありふれた三十一歳だ。なので、この話は劇的でもなければ悲劇的でもないただの日常を書き綴ったもの…