地下鉄はあまり好きではない。
中学生の頃、母親のお見舞いで白金高輪駅から新橋の国立ガンセンターに通ってた頃を思い出すからだ。
子供ながらに母は美しく、その母がお見舞いに行くたびに、やつれていく姿を見るのが中学生の私には随分と堪えた。
だが2001年の11月22日を最後にその経由で路線に乗ることもなくなった。
地下鉄は苦手だ、地下特有の鬱蒼とした雰囲気と閉鎖的な空間が陰鬱な気分に拍車がける。
だけど丸ノ内線に乗って四ツ谷駅を通過するとき、地下鉄が地上にでる瞬間がある
あの瞬間だけは得も言えぬ開放感を与えてくれる。
地下は地上の喜びを教えるため存在しているのだろうなと思わせてくれる。