父親失格

私はお話なんて書けない。

私は小説家ではないし、評論家でもない

ただの三十一歳である。

貴方の隣人かもしれないし、別の部署にいる同僚かもしれない

そんなありふれた三十一歳だ。

なので、この話は劇的でもなければ悲劇的でもないただの日常を書き綴ったものである。


そしてひとつ物語性をだすとすれば、どうやら私は父親になるらしい。